大学進学(国内・海外)

高校生のみんなに、伝えたいことがある。大学は、君たちが思っているほど、君たちの人生を照らしてはくれない。

 サークルは楽しいし、バイトはし放題だ。20歳になればお酒も飲むことができる。自分の稼いだお金で、自由にお金を使う感覚は、ちょっとした快感だ。好きな人と、好きなところに旅行に行ける。国内でも、海外でも。

 大学では、受ける授業を自分で選ぶことができる。受ける科目も、コマ数も、何もかも自分で決められるから、やり方によっては週休4日の状態だって作り出せる。

 勿論、人間関係だって自由だ。お金と時間があるから、何千人もいる同級生のなかから、気の合う人を何人でも選んで、つるめばいい。男子校女子校だった皆さんは、6年ぶりの異性との対面だ。自分を磨けば、彼氏彼女ができるかもしれない。

 そう、大学には、君たちが見たことない楽園が広がっている。日本の通常の高校は、校則と受験と部活でガチガチに固められていたと思うけど、大学では何もかもが自由だ。途中で休学して休むこともできるし、何なら退学してやめることだってできる。

 でも、考えてほしい。そんな楽園がいつまでも続くと思うだろうか?うん、続かないのだ。

 大学生活の先には、社会人生活というものが待っている。社会人と学生は、本質的に違うところがある。社会人になると、君たちは支えられる側から、支える側に変わるのだ。

 今まで君たちは、親に支えられ、社会に支えられ、国に支えられてきた。

 君たちの食事は、どうして毎日無料で出てくるのか。どうしてコンビニには、君たちがほしい色んなものが揃っているのか。君たちが使っている道路は、どうして綺麗に整備されているのか。

 気づいてほしい。君たちは、今までは色んな人に支えられてきたのだ。そして、社会に出るということは、支える側に回るということだ。

 殆どの人は、毎日世の中のために働いて、家族を養って、税金を払わなければならない。勿論たまにそうじゃない人もいるけど、基本的には、そうなのだ。

 もし誰も働かない世の中だったら、誰も食べ物を作ってくれないし、お店は空っぽで、道路も荒れ放題だ。この社会は、皆がみんなのために働いて、成り立っている。

 君たちは、社会に出る前に、「就職活動」というのをしなければならない。大学受験といっしょで、会社に入る前に、試験を受けなければならない(自分で起業したりコネをつかったり親の跡を継いだりしない限り。)。

 そこでは面接があって、何十歳も年上の社会人から、「君は将来何がしたいの?」「自分は何が得意で、その力は社会にどう生きるの?」なんてことを聞かれたりする。

 今の君は答えられるだろうか。たぶん答えらえないと思う。じゃあ、大学生活でバイトと大学の授業とサークルを楽しんだ君は、答えられるだろうか。たぶん、答えられないと思う。

 これが、君たちの先輩が今苦しんでいる「就職活動」というものだ。社会人というものは、思ったよりも厳しくて、大学生活をただ遊んで過ごした学生を容赦なく叩きのめしてくれる。

 大人たちは口々にこんな言葉を学生に投げかける。「グローバル化の時代なのに留学行ってないの?」「社会貢献意識はある?学生団体やボランティアはやってないの?」「うちは新しいビジネスをやっているんだ。起業とかプロジェクトはしたことないの?」「専門知識がない人は、使えないんだ。何か研究してた?大学院は出てないの?」

 留学?学生団体?起業?研究?そんな言葉は大学生活という名の「楽園」のどこにも無かった。

 そう、実は大学生活というものは、人生を楽しむ「楽園」と、社会に出るための「修行場」の両面を持っているのだ。

 もちろん、「修行」と書いてはいるが、つらいことばかりではない。自分が楽しいと思える働き方を見つけることができれば、この先の人生、自分の楽しいことをしてお金を稼ぐことができる。

 自分の将来のためにも、この自由な「大学生活」というものを利用して、将来の活躍の場を見つけるのだ。

 君たちにはまだピンとこないかもしれないけど、人生は終わりなき「道」なのだ。

 社会人になっても、色んなことを学び続けなければならないし、歩みを止めた瞬間に、往々にして良くないことが君を待っている。

 「楽は苦の種、苦は楽の種」「若いころの苦労は買ってでもしろ」なんて言葉をじいちゃんばあちゃんが言うけど、あれは本当なのだ。

 例えば、身近な例だと、高校で受験勉強を頑張って東大に行くと、社会人になったときの平均年収は900万円だ。一方、少し怠けてMARCHに行くと600万円だ。35年間働くと、その差は1億円になる。(あくまで平均だけど)

 受験勉強は苦かもしれないけど、後々身を助けてくれる可能性が高い(もちろん今後学歴が意味を持つのかは不明ではあるが)。年寄りの格言は、ちゃんと信じたほうがいいみたいだ。

 ちょっと長くなってしまったけど、僕の言いたいことはそんなかんじだ。君たちの人生は君たちで決めなければいけない。親は、君たちより早く死んでしまうのだから、君の人生に責任を持ってはくれない。

 それどころか、今の日本社会は、1000兆円の借金を抱え、人口は減少し、2040年の高齢化率はなんと驚異の40%だ。電車の40%がシルバーシートの社会を、僕らの世代が支えなければいけない。その40%には、もちろん君の親も含まれる。

 僕のこのページは、そんな困難な時代に生まれた僕らが、生き抜くためのちょっとした「手引き書」だ。そして、この僕のLINE@(https://line.me/R/ti/p/%40xej9180z)は実際に生き抜くためのちょっとした「相棒」だ。

 社会を支え、自分の家族を守るために、大学生のときに、どんな選択肢があって、何をしなければいけないのか。また、高校生のときにしてみたらいいことは何なのか。そんなことを、まとめています。

 特にLINE@は、個別に質問に答えたりして、個別にあったキャリアの情報を提供したり、全世界どこにいようとも、皆が自分の人生を歩めるように、サポートしていくために、開設しました。

いわば、人生のちょっと先を行く先輩からの、より良い未来をつくるための、全力の願いを込めた「情報」の贈り物です。ぜひ、存分にご活用ください。喜多恒介のLINE@はこちらからhttps://line.me/R/ti/p/%40xej9180z

 

This article is produced by 喜多恒介(株式会社キタイエ・代表取締役)