哲学

All you need is philosophy

いまだかつて、これほど「「イキカタ、アリカタ」が求められている時代があっただろうか。自分なりの考え方を持っている人間が台頭する時代、そして思想哲学が当たり前のように求められる時代が、すぐそこまでやってきている。

僕らが生まれる前、人は「モノ」を所有することを楽しんでいた。それが「モノ」が溢れると、「コト」を消費することを楽しむようになった。具体例を挙げれば、旅行だったりライブだったりだ。

ネットが発達し、色んな人が「コト」をつくれるようになると、今度は「コト」を一緒に創り上げる「トキ」が重視されるようになった。それはアイドルの成長過程を楽しむAKBだったり、面白いことを視聴者と共に創り上げるyoutuberだったり。

そして今後は。僕が思うに、「トキ」の重視もそろそろ終わりに近づいているのではないか、と。博報堂生活総合研究所が創ったこの画像を見てもらうと、何となくわかるかもしれない。(引用:http://seikatsusoken.jp/miraihaku2017/10306/

そう、「トキ」の次の時代が来ようとしているのだ。次は、「イキカタ、アリカタ」の時代だと僕は思っている。それはマーケティングの神様「コトラー」が指摘していることとも被る。コトラーの提唱するマーケティング4.0は、消費者の自己実現を手伝うマーケティングだという。

例えば、僕の紹介するイベントとかでも、そういうかんじになってはいないだろうか。「こういう自分になるために、このイベントに行こう!」的な。

モノ、コト、トキが溢れる時代。大事になるのはそれらの積み重ねから表現される「イキカタ、アリカタ」そして、それらを支える人の思想や哲学だと思われる。

宗教学の観点からも、一人一宗教の時代になると言われており、この流れを示している(4年前に東大の宗教学の授業でそんなことを言っていた気が。朧気だけど。)。

「イキカタ、アリカタ」それらを支える思想や哲学は、この先の見えない時代を生き抜くためのコンパスのようなものであり、強靭であればあるほど、心が安定する。地面に深く刺さった杭と、浅くしか刺さっていない杭、どちらが安定するだろうか?そういうことなのだ。

思うに、この思想哲学を鍛えることこそが、大学生活で最も「やるべきこと」であると思っている。そのために、インターンや部活といった課外活動があり、歴史や幅広い分野を学ぶための学問がある。

単位を取るために授業を受けるのではなく。就活のためにインターンをするのではなく。自らの人生を太く、豊かにするために。これからの大学生活を意識づけてみてはいかがでしょうか?ではでは。

 

This article is produced by 喜多恒介(株式会社キタイエ・代表取締役)