就活

大企業で飼い殺しにされる意識低い系。ベンチャーで使い捨てられる意識高い系。

とある大手企業社員からこんな話を聞いた。

「うちの会社は就活人気ランキングトップクラスで、人を育てる文化があるって言われている。だけど、あれは半分ウソだ。まず新入社員の3割は入社後1年で「こいつはダメだ。使い物にならない」という烙印を押される。烙印を押された社員は部署をたらい回しにされ、面白い仕事はさせてもらえない。大きな会社だから、誰にでもできる仕事は沢山あるんだよね。だから成長もできない。故に転職もできない。そこそこ高い給料をもらいながら、会社で一生飼い殺し。クビにはできないからね。まあ、そもそもその烙印を押される3割の新入社員は、学歴が高いだけで「何をしたいのか」という意思もなく、仕事に対するスタンスが全然なってないから、まあそうなるのも仕方ないと言えば仕方ないんだけどね。あ、スタンスがめっちゃいい人はすぐに面白い仕事を任せてもらって、上司にも鍛えてもらって、めちゃくちゃ成長できるよ。そういう人はほんの一握りだけど。」

とあるベンチャー企業社員からこんな話を聞いた。

「うちの会社は会社説明会で「裁量権があります!」と言っているけど、あれまじで方便ですからね。新卒すぐから裁量権のある仕事を任せてもらえるのは、同期の中でもマジで仕事ができる10%の人くらい。残りの90%は、地べたを這いつくばるような営業や、人工知能に代替されてしまうような広告運用とか、実際は便利屋の名ばかりコンサルタントとか、そういうことをさせられる。それが学生の想像していた「ベンチャー企業での圧倒的な成長」なのかどうかは正直微妙なところだよね。まあ、「成長したい!」って言いながら「どんな成長をしたいのか」があいまいなままベンチャー企業に入社してしまった学生も良くないと思うんだけど。それにしてもベンチャー企業の経営者は罪深い職業だよ。意識高い系の学生をひたすら煽って、市場価値の低い仕事を押し付けるのだから。」

もちろん、すべての大企業やベンチャーがそういうわけではない。しかしどの会社でも1年目から何らかの「評価」は下されているはずだ。その評価では同期の中で大きく差がついてしまっているのも、また自明な話だ。

なんというホラー。しかし多くの若者はこのホラーから抜け出すことは難しい。なぜか。

若者は

・そもそも「自分は何をしたいのか」という意思がない。

・仕事は面白くなくて、会社にしがみつければいいと思っている。

・本当は成長したいと思っていない。承認されたいだけ。

・自分がやっている仕事が正しいと思い込みたい。客観的に評価されたくない。夢の中にいたい

そんなかんじなのだ。

幸せな夢の中にいたい学生と、幸せなひとときの夢を見せる企業と。そんな悲しい互恵関係が成り立っている。

若者よ。夢から覚めよう。この世界、この国は、自分の意志が無いと生き残っていけないくらいには厳しい環境になっているのではないだろうか。

自分の意志を持とう。自分のやりたいこを見つけていこう。世の中の流れを一歩引いて見てみよう。そのうえで必要なスキルを身につけていこう。

意識高い系、意識低い系、そんな枠組みはもう必要ない。

「意志ある系」か「意志無い系」どちらかだ。

みなさんは、意志ありますか。それともありませんか?

 

 

This article is produced by 喜多恒介(株式会社キタイエ・代表取締役)