就活

就活は足し算じゃなく、引き算だ

就活生が「自分はあれもできる、これもできる」と面接で着飾るのは意味がない。他人の自慢話ほど聞いてて苦痛なものは無いだろう。聞かされる面接官がかわいそうだ。

そんなことよりも、「自分とはこういう人間です。だからこの点で御社と合うと思います」この一文を自信を持って言えるかだけで十分なのだ。「足し算じゃなくて引き算」これが自分にぴったりの会社に就職するための成功の法則なのだと思う。

博報堂の超有名デザイナーの佐藤可士和さんもデザインに関して似たようなことを言っていた。

『イメージは付加するのではなく、相手から引き出すものなんだ』元記事http://bit.ly/2I9umL4

要は「TOEIC〇点です!だから私はグローバル人材です!」とか「サークルで代表していました!だから私はリーダーシップがあります!」とかではないのだ。そんなにごちゃごちゃしたイメージを伝えても、相手は混乱するだけだ。

 むしろそういうものを引き算で削っていって、自分の奥底にある意志を引き出して行かなければならない。

例えば、

なんでTOEICをそんなに点数上げたのか。学校の義務だったので面倒だったが、対策の情報を集めて友達にシェアするのが楽しかったから。

なんでサークルの代表になったのか。面倒な仕事を周りに振れるから。ただポジションとしてサークル内部の情報が自分に集まるのが面白かった。

こんな感じだったとしよう。そうするとこの彼の本質はグローバル人材でもなくリーダーシップでもなく「情報収集屋」ということになる。

となると、決めの一文はこうなる。

「僕は怠惰で不真面目だけど、情報を収集するところだけは好きだし得意で永遠と続けられます。なのでこのリサーチコンサルは天職だと思います。」極論、この一文だけで十分なのだ。

 だがしかし、その一文を自分から引き出すのが難しい。自分の恥ずかしい過去も昔のことも、全部振り返らなければならない。そのために、色んな人から「なんでサークルの代表を引き受けたの?」とか「そのときどう思った?」のような質問をしてもらわなければならない。

 また、自分では過去の共通項の経験に気がつけない場合もある(物事の抽象化が苦手な人はこの傾向にある)。その場合は、経験豊富で頭が回る人に助言を求める必要がある。デザイナーやコピーライターの人はこれが上手いので仕事にしている。逆に言えば、これができる人が世の中に少ないから仕事になっている。

 なので、僕の肌感覚だと、本当に自分の言葉に自信を持って就活している人は、1割かそれ以下だと僕は思っていて。それ以外の人は、「足し算の就活」で自分の着飾っている。もしくは着飾るものも無くて困っている。

 企業側からしても、あまりにも着飾る就活生が多い&見る目が無い選考官が多いので、見えやすい足し算の部分を評価しがちである。

 足し算でマッチングした人は、遅かれ早かれ会社に対して違和感を感じることになる。だって、自分の本質と会社や仕事の本質をマッチングさせたわけではないのだから。

 自分の表面だけ会社に合わせても、そりゃいつか破局しちゃう。まるで薄っぺらい恋愛のように。

 就職は仮にも人生を決めるターニングポイントだ。そこで薄っぺらいことしてどうするんだ。もっと真剣に、自分と社会と向き合ってはみてはいかがだろうか?

ではでは。

 

This article is produced by 喜多恒介(株式会社キタイエ・代表取締役)