就活

ヤバい就活生の7つの特徴

1、「とりあえず福利厚生や給与がいいところに入りたい」

 とりあえず、これやばいっす。「ブラック就活生」っすね。相手に要求だけして自分が相手に価値を出すことにこだわらないタイプの人が多い。僕が人事なら、申し訳ないけど相当能力が高くない限り、真っ先に落としちゃう。

 別にこれらを求めることは決して悪くはない。しかし、自分が社会や社会にどんな価値を出せるのか(今でなくても将来でも)が、お給料をもらう前提なので、福利厚生や給与がまず第一に来る就活生は、入社しても給料泥棒になる「ブラック就活生」である可能性が高い。

2、「とりあえず大手」

 昔はこれで良かったんだけど、今はそんな時代じゃない。東芝やシャープなど、大手企業がガンガン潰れそうになっている。数年前「メガバンクに内定最高!俺ら勝ち組!」と言っていた就活生が、「メガバンク1万人の大量リストラ!」のニュース記事を見たとき、何と思ったのか。

 自分の頭で考えず、自分の意志を持たなかった人たちの末路は、推して測るべし。個人が意志を持たずに全員がそこそこ幸せになれる時代は、この国では終わったのだと思って問題はない、と僕は思っている。

3、「ベンチャー企業に行けば成長できる」

 こう考えている人は「会社が自分を成長させてくれる」と思い込んでいる。こういう人は、ベンチャー企業に入っても成長しない。そして「この会社は私を成長させてくれなかった」と文句を言いながら会社を渡り歩く。

 ベンチャー企業などの会社はあくまで「頑張った人や結果を出す人に、裁量権や成長の機会を与える」ので、まずは自分が成果を出すことにこだわる人じゃないと、ベンチャー企業で成長するのは難しい。

 ちなみに、「リクルートに行けば成長できる」と思っている就活生も多いと思うのだが、リクルートはそこらへんわかっていて、そういう人は軒並み落としているのが現状である。

4、「おすすめの会社/インターンを教えてください」

 自分のことを詳しく相手に伝えていないのに、この言葉を出すということは、自分の軸を持っていないという証拠。相手がいいと思うものが、自分にとっていいと思うものと一緒だとは限らない。というか殆ど一致しない。

 この発言をする就活生は、人任せの人生を送ってきた可能性が高いと一瞬で見抜かれる可能性が高いので、注意。

5、「就活は31日から始めても間に合う」

 ※ただしハイスペック人材に限る。※ただし会社をそんなに選ばなくても仕事は何でもいいと思っている人に限る だと思うんですよね。

 現実のところ、多くの人気企業は秋冬からインターンやセミナーをはじめ、いい学生に目星をつけている。裏選考やフライイング内定も当たり前で、そういう人たちはもう61日の面接解禁を待たずして内定を複数持っている。内定枠の6割が面接解禁前に埋まっていることもザラだ。

 31日から就活を始めた人が裏選考を受けたり進めたりできるかというと、正直厳しい。夏から面接慣れES慣れ仕事慣れした就活生を相手に勝つのは、かなり難易度が高い。それこそ相当スペックが高くない限り。

6、「とりあえず合説行こう」

 とりあえず行った合説で、自分の内定先になった会社を見つけたことがある人を、僕は見かけたことがありません。無目的で行く合説に、あまり価値はありません。合説に行く前に自己分析や企業分析をして、自分なりの仮説を立ててから行きましょう。そうすれば実は結構学びの多い場なので。

 ここで僕が言いたいのは「自分なりの仮説を持たずに、周りが行くと言っているから合説に行く」というスタンスのヤバさをお伝えしたいのです。

7、「自己分析した結果、自分は承認欲求が強いことがわかった」

 人間誰しも承認欲求は多かれ少なかれあるので、それは「いい自己分析」であるとは言えません。そこからさらに深く「どういう風に認められたいのか」「どうして認められたいのか」「もし認められたらその先何がしたいのか」などの「問い」を考える必要があります。

 こういう「問い」は自分一人で自己分析をやってもなかなか出てこないので、経験豊富な先輩やプロの力が必要になります。ですが、自分一人でやってしまうと「承認欲求が強い私はどんな会社が合ってるの?」という「意味のない自己分析」で終わってしまうのです。

 いかがでしたでしょうか?共通するのは、全てのこのタイプの就活生は「自分の軸」を元に判断をしていない、ということ。自分の「軸」を持たず周りに流されていると、ロクなことがありません。世の中のあらゆる人が「自分の軸を持て」と言うのは、そういう理由があるのです。

 では、「自分の軸」とはどうやって見つけたら良いのでしょうか?そもそも「軸」とは「過去の原体験」「現在の価値観」「未来のやりたいことやありたい姿」これに筋が通っていることを言います。そしてそれが誰が聞いてもわかりやすく納得できる状態であるのが大事です。

 今まで1万人と話をしてきた経験上、どんな人にでもある程度の軸あります。そりゃ多かれ少なかれ人生で経験して感じてきたのですから、あるにはあります。ただそれが自分の「思い込み」で埋もれていたり、経験が少なくて言語化が難しい場合があります。

 そういう場合、その思い込みを外したり、アートや対話を用いて潜在意識を表出させる必要があります。多方面の人の感性から言語化を手伝ってもらい、自分で説明できるようになる必要があります。そしてその軸がどう社会で生きるのかも、さらに説明できるようになります。

 これをやっていくのが本当の「就職活動」だと僕は思っています。そしてこのプロセスを皆に味わって、納得した就職活動をしてもらうだけでなく、めまぐるしく変わる社会で生き抜くための、「一生モノの軸」を手に入れてもらいたいと考えています。

 もちろん、そんな大切なものがイベント1回で身につけられるわけもなく、今回僕が開催するNarrative Career Schoolというプログラムでは、23日の合宿+12か月の就活伴走期間で、徹底的にやり切ってもらいます。

 自分とがっつり向き合うし、行動に妥協はしないので、すごく大変な就活になると思うけど、それでも就活を通じて自分の一生の軸を見つけたいと強く思う人は、ぜひ参加てみてください。

 喜多恒介のNarrative Career School for 就活生はこちらhttp://bit.ly/2Fg8Je0

 

This article is produced by 喜多恒介(株式会社キタイエ・代表取締役)