哲学

素敵な人間関係の築き方について

最初に会ってから3ヶ月以内に、異なる理由で三回会った人との縁は、長い間続く。その三回のうち一度でもサシで会った人とは、一生続く。

これ、結構ガチで、今まで1万人以上と会ってきたけど、今でも仲良くしている人は、ほぼ皆、最初に会ってから3ヶ月以内に異なる理由で三回以上会ってる。

「異なる理由」ってのがポイントで、「クラスとか職場」みたいな同じ目的で固定された人間関係や、男女関係においてはこの法則は適用されない。

なんで3ヶ月以内に三回なのか、僕もずっと疑問だったんだけど、最近分かってきて。それは、異なる理由でその人と三回会う=自分の環境やコミュニティがかなり重複している=自分と性格や興味や生まれなど大事な要素が似ている=長い間続く関係やご縁になる、ということだ。

仏教用語で「縁」という言葉が、現代で言う「環境」を指す意味が、よくわかる。「ご縁があれば、また会えるでしょう」という別れの挨拶は、実は科学的に根拠がある言葉なのかもしれない。

最初に会ったときに「縁」を感じたら、僕は必ずその人と次の場をセットするようにしている。それはホームパーティだったり、お茶だったり、形は様々だけど、ほぼ例外は無い。ピンと来たら必ず誘う。

誘う方法も様々で、当日その場で約束することもあれば、その場で手紙を書いて渡すこともある。「貴方と仲良くなりたいです」って理由を添えて正直に書く。というかだいたいその場でまた会う意思確認ができてしまう。あとは後日手紙かメールかメッセージを送る。当日意思確認ができるのは、何か通じるところを相手も感じるのだろうか。

肝心の、「ピンと来る相手の選び方」なんだけど、これはほぼほぼ最初は上手くいかない。直感で選んで痛い目を見ることもあるだろう。

しかし、失敗を積み重ねると、いつの間にか直感が冴え渡ってくる。僕も人間関係をオープンにして、はや8年くらいだけど、最初のころは外しまくっていた。でも数々のトライ&エラーを繰り返したことで、今では相当勘が鋭い部類だと思う。

なので、素敵な人間関係づくりには、実は王道は無い。ただ、自分のやり方で相手に思いを伝え、関係を築いていくこと。それを積み重ねること。ただ愚直に、それだけなのだ。

この文章が、皆さんの人生の幸せに、少しでもお役に立てれば幸いです。

 

This article is produced by 喜多恒介(株式会社キタイエ・代表取締役)